初心者でも大物が釣れるライトショアジギングの始め方

2019.7.28

ライトショアジギングとは

ライトショアジギングは、ショアジギングが 100g 前後のメタルジグを使用するのに対して、40g 前後くらいまでのメタルジグを使って行うショアジギングです。

ショアジギングに比べて、使用する道具が全体的にライトになりますので、釣りが初心者の方でも始めやすく、狙えるターゲットも小物から中型、場合によっては大型の青物も狙えてしまいます。

また、ライトとはいえ、40g 前後のメタルジグであればタックル次第で 100 メートルオーバーの飛距離を手に入れられますので、ストレス解消にもなります。

一番の醍醐味は、ライトで手軽な釣りなのに、リールのドラグが唸るような大物に出会えることです。

記憶に残る一匹に出会える可能性があります!

初心者から上級者まで、楽しめるオールマイティーな釣りです。

ライトショアジギングで釣れる魚

ジグのサイズ次第では、本当になんでも釣れてしまいますが、主なターゲットは、青物(ブリ、メジロ、ハマチ、ツバス、カンパチ、シオ、ヒラマサ)、サゴシ、サバ、アジ、マダイ、チヌ、シーバス、ヒラメ、マゴチ、タチウオ、カサゴ、ハタ系、などなど、回遊系の魚から、根についているような魚まで、なんでもねらます。

とはいえ、やはりメインのターゲットは青物でしょうか。

40g のメタルジグでも大型のブリがヒットすることがありますので、非常にロマンがあります。

ライトだからといって舐めては行けません。

ライトショアジギングで使うロッド

9ft から 10ft くらいの長さで、40g までキャストできるもの。

シーバスロッドであれば、ミディアム以上はあったほうがよいと思います。

20g 程度を投げるのであれば、ミディアムライトでも問題ないと思います。

シーバスロッドかエギングロッドを流用する人が多いようです。

最近では、各メーカーからライトショアジギング用のロッドが販売されていますので、できれば専用の物を購入したほうが、丈夫ですので、長く使えますし、十分なパワーがありますので、よいファイトができると思います。

ライトショアジギングで使うリール

ダイワだったら、2500〜3000 番、シマノだったら 4000〜5000 番のリールがちょうどよいと思います。

ちょうどよいというのは、メインとなる PE ライン 0.8 号〜1.5 号が 200m 巻けるからです。

ギアは、ノーマルでも問題ないですが、できればハイギアのものを選んだほうが、シャクったり高速巻きをするときに楽です。

ライトショアジギングで使うライン

まず、メインライン(道糸)ですが、PE ライン 0.8 号〜1.5 号の 200m 巻がメインになります。

もちろん 300m 巻でも、600m 巻でもリールのキャパがあれば問題ないですが、頻繁にリールから出し入れする長さが約 150m 程度ですので、200m あれば不意の大物がかかってもライトショアジギンのメインターゲットからすると十分なキャパですし、下巻きも考慮して、スプールの適性量を考えると 200m くらいを適度に交換したほうがよいと思います。

個人的なオススメ号数は、1 号か 1.2 号です。

40cm クラスの青物なら 0.6 号でも十分取れますが、40g くらいのメタルジグをキャストしていると、場合によってはキャスト切れすることがあるので、1 号位あったほうがよい感じです。

もちろん、細いほうが飛距離はでますし、潮や風の影響を受けにくいため、武器にはなりますが、安定性と飛距離のバランスを考えると 1 号くらいにしておく方がよいでしょう。

1.5 号でもよいですが、ライトショアジギング的には少し強めになりますし、飛距離が落ちます。

体感的には、0.5 号で 10m 程度は飛距離が落ちるイメージです。あくまで、イメージですが。

あと、ナイロンやフロロは使えなくはないですが、100m 近くキャストした先の着底を感じたり、メタルジグをアクションさせたりと言った操作が、伸びがあるため、非常にやりにくくなりますので、メインラインに使用するのはお勧めできないです。

ライトショアジギングで使うリーダー

リーダーですがライトショアジギングで使用する PE ラインは割りと細めですので、テトラや岩などがあるところで、ラインが擦れたら簡単に切れてしまいますし、魚の口で擦れても場合によっては切れてしまいます。

そこで、ナイロンかフロロのリーダーを 1 メートルから 2 メートルほど付けましょう。

長さの決め方ですが、特に理由がなければ、キャストするときのたらしで、リーダーがガイドの中に入らない程度の長さにしましょう。キャスト時のトラブルはこの方が減ります。

号数は、メインライン(PE ライン)の 4 倍くらいにしておくのが、基本になります。

PE が 1 号であれば、ナイロンかフロロの 4 号。

PE が 1.5 号であれば、ナイロンかフロロの 6 号。

と、いった形になります。

状況に応じて、リーダーを太めにしたり、細めにしたり、いろいろ試してみるのがよいと思います。

特に、サゴシやタチウオを狙うときは、リーダーが歯で切られてしまうことがありますので、カナリ太めのリーダーを装着してもよいです。

ナイロンにするかフロロにするかですが、これは好みでよいと思います。

硬めで擦れに強いほうが良ければ、フロロですし、しなやかでクッション性がある方が良ければナイロンです。

ソリッドリングとリーダーの結束

手間はかかるけど強度は最高のニットノット

ショアジギをしていると、シーバスゲームよりも太いリーダーを使うことが多く、ユニノットやクリンチノットがしにくいですが、ニットノットを使って結束するときれいで簡単にできます。

画像

ハーフヒッチを交互にしていくのが、面倒のようですが、そもそもリーダーと PE ラインを結束するときに、少なからずハーフヒッチをするはずですので、そのうち慣れて苦じゃなくなります。

ユニノットやクリンチノットよりも強度が出るみたいですし、歯の鋭い魚対策にも少しは対応できるようです。

何より、ハーフヒッチで編みこんだところがきれいに仕上がるの気分がよいです。

リーダーとジグの結束はこれで決まり。

ライトショアジギングで使うルアー

これは、ジギングというくらいですので、メタルジグを使用することになります。

重さについては、竿のキャパ次第になりますが、20g〜40g が飛距離も出て、アクションさせるのも、それほどつらくないのでよいでしょう。

竿のキャパと重さの関係ですが、60gMAX の竿であれば、40g 前後を。40gMAX の竿であれば 20g 前後を選ぶとよいです。

目安としては、竿の最小〜最大負荷の半分くらいにしておくと、よく飛びますし、竿への負担も小さめになります。

最大負荷の重さも投げられなくはないですが、竿への負担が大きく、飛距離もそれほど変わらないため、潮が早くてどうしようもないとか、風が強くて投げられなれような時以外は使わなくて問題ないです。

ライトショアジギングの場所選び

魚が釣れるか、釣れないかは、場所がすべてです。

主な釣り場としては、防波堤、サーフ、地磯になるかと思います。

通常の釣りを行う場合と同じですね。

防波堤でライトショアジギングを行う場合は、とにかく外洋を攻めましょう。

漁港の中にも入って来ることはもちろんありますが、回遊系の魚は外洋側を回っていることが多いので、外洋側を狙うようにしましょう。

共通条件として

  1. 潮通しがよい
  2. 水深がある程度ある (10m くらいは欲しいですね)
  3. 急に深くなっているなど、地形に変化がある
  4. イワシ、アジなどの小型の回遊魚が回ってくる

このような条件を満たしていて居れば、ライトショアジギングで何かよい魚が釣れる可能性が高いです。

とはいえ、何の実績もないところで、釣りを続けるのはつらいので、始めは地元のメジャーポイントへ行ってみるのが、よい釣果を得るための近道です。そのためにも、人が多いところでも、安全に釣りをするための知識とテクニックが必要になります。

ライトショアジギングで効率よくポイントを攻める方法

メタルジグを使った釣りですが、単純なルアーなだけに、使い方は千差万別。

効率よく釣り場を攻めるためには、あるていどルーチンを組み上げておくほうがよいと思います。

基本的には、表層から攻めて、行くのがよいと思います。

  1. 着水後に即タダ巻き
  2. ボトムを取って即タダ巻き
  3. 中層タダ巻き
  4. 着水後からワンピッチジャーク
  5. ボトムを取ってからワンピッチジャーク
  6. ボトムを取ってからワンピッチジャーク〜再度ボトムを取ってワンピッチジャーク
  7. 適当にバリエーション

なぜ、表層から攻めるか。

これは、数を伸ばすためでもありますし、朝一番の時間帯であれば、肉食系の魚が表層を意識していることが多いためです。

キャストしてから魚がヒットするまでの時間が一番短いのが、着水後に即タダ巻きです。

活性が高く、魚が表層を意識しているときに、ボトムまで沈めていたら無駄でもありますし、表層で 2 匹、3 匹と数を増やしていけば、短時間でよい釣果を得ることにつながります。

釣り場の水深が深いほど、着底までの時間が長くなり、効率は落ちていきます。

また、フィッシュイーターは表層にいることが多いです。

これは、小魚をどこかに追い詰めて捕食するほうが簡単だからです。

広い海で、追い詰めるとしたら、表層でしょう。

それ以上、上には行けないわけですから。

それが、結果としてナブラになるわけですね。

地形や潮流によっても、追い詰める場所が変わってくるので、経験を積んでくれば、潮の壁みたいなものや、根の周りを攻めて行くものよい釣果につながると思います。

活性が高く、元気のいい魚は表層に多いので、かけた時、エキサイティングなファイトが楽しめます。

持っておくと便利な道具

安全にライトショアジギングを楽しむために

ライトショアジギングのポイントは、潮が早かったり、テトラポットや岩の上、高い堤防の上で釣りをすることが多いので、ライフジャケットや専用の靴を身につけるようにしましょう。

また、キャストするときには、まず自分の周りに人がいないか、漁港など船が通るのであれば、投げる方向に船がいないか、必ず毎回確認してからキャストするようにしましょう。

安全にトラブルを少なく、長時間ジグを海中でアクションさせられ続けられるかどうかも、釣りのうまい下手のひとつです。